ゴキブリは人類の救世主となるのか!意外に知らないゴキブリのメリット

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日々、物事を客観的な視点で捉えることをモットーとしている筆者ですが、本能に刷り込まれた『ゴキブリ恐怖症』はなかなか克服できるものではありません。

そんな先入観を捨て、ゴキブリと人間のよりよい未来を築いていくためにも、彼らの本質を追求していこうと思います。虫であれ人であれ、相手を知らなければそこに本当の愛は生まれません。

相手の知らなかった一面を見て、その裏も表もありのままに受け入れられれば、きっと有史以来刻まれてきた深い溝は埋められるはずです。

それではいってみましょう。

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ロボットに利用

ゴキブリの足は必ず3本が地についており、三脚が倒れにくい原理と同様に、バランスを保ちやすい動きで走行します。

のこりの3本と交互に高速で動かすことで、時速5,6キロで走ることができ、これを人間にあてはめると時速300キロほどになるのです。

また、足の先に粘着パッドのようなものがついており、壁や天井を容易に歩くことができます。

同時に足先のカギフックのような毛で壁をつかみ、体操の大車輪のような技をくりだして、瞬時に方向転換をすることもできるんです。

以前、蜘蛛の足のような形をまねた歩行ロボットが開発されているのをテレビで紹介していましたが、山道のような足場の悪いところでも決して倒れないのが売りというものでした。

それは、商業用の利用を目的とした開発でしたが、医療用の義足としての研究にも昆虫の足の形状は利用できるはずです。

2足の時より優れた機能をもてるのであれば、この際2足歩行じゃなくてもいいじゃないかと個人的には思います。

2足歩行の動物の運動能力より4足歩行の動物の運動能力の方が優れているし、6本になればさらに安定性は増します。

追いつかないのは6本足なんて気持ち悪いというイメージの方ですが、これは日本のロボット工学が2足歩行ロボットに傾倒しているのも原因ですし、そもそもその傾倒の原因は日本のロボットアニメを発端とするものですよね。

ガンダムから進化して、攻殻機動隊やエヴァンゲリオンなどのキモ系ロボットへの方向性を一時持ったものの、やはり擬人化への執着は捨てられないのが人間の悲しいところで、現在はそこにゆるキャラブームの影響が加わって、萌え系二足歩行ロボットへロックオンしている気がしてなりません。

そろそろガンダムシンドロームから卒業し、6足ロボットがメジャーのアニメをどんどん作って『キモかっこいい昆虫ロボット』の風潮を確固たるものとし、日本のロボット工学をもっと合理的な方向へ牽引してほしいと願ってやみません。

医療に利用

人間は外部から微生物の攻撃を受ければ、その都度免疫が学習し次の攻撃に備えるという仕組みですが、ゴキブリは人間のような免疫機能をもたないとされています。

これは細菌やウィルスに対して無防備というのではなく、すでに強力な抵抗力を持っているのです。

最近の研究で、MRSAや大腸菌など危険な致死性細菌を死滅させる抗生物質を、ゴキブリの脳が作り出すことが発見されました。

人間が凶悪な病原菌と戦うために使用する薬を、ゴキブリから開発できる可能性が出てきたということです。

また、ゴキブリが殺虫剤に対して耐性をもってしまうというスーパーゴキブリ誕生の話は聞いたことがある方も多いでしょう。

昆虫が殺虫剤耐性をもつのは繁殖サイクルが早くて繁殖数が多いために遺伝子の突然変異が起こる確率が高いせいだと考えられてきましたが、実は体内に共生している細菌が殺虫剤を分解し宿主に殺虫剤耐性を持たせているということが近年発見されました。

細菌は昆虫よりさらに繁殖サイクルが早いため、宿主より先にスーパー細菌を作り出すことが可能です。

ゴキブリにも数億年前から体内に細菌が共生していて、最強タッグを組んでいるんです。

とてつもない可能性を秘めているゴキブリとその仲間たちを医学に利用しない手はないでしょう。

食用に利用

環境の変化にともない、将来における食糧不足が懸念されている今、昆虫食が現実味をおびて見直されています。

タイに行った方はご存知でしょうが、街なかで虫料理の屋台が当たり前のように並んでいます。

タガメのから揚げは有名なB級グルメですが、地域によってはゴキブリもあります。

ちなみにタガメはとってもフルーティーな味だそうです。

日本でもレアですが、虫食いフェスなるものが各地でひそかに開かれておりますので、興味のある人は近場で開催されてないか調べてみてはいかがでしょう?

また、実際にゴキブリをメニューに出しているお店もあります。

マダガスカルゴキブリは食用として有名なゴキブリで、結構美味しいそうです。

フルーツを食べて生きているゴキブリですので、昆虫の苦みが少なく香ばしく食べやすいとのことです。

虫食いは決してゲテモノフリークだけのものではなく、古くから日本でもイナゴや蚕のさなぎなどを甘露煮にして食べる地域がありますね。

現代はおいしいものがたくさんあるから、気持ち悪いものをあえて食べる必要がなくなったために廃れてきている文化ですが、栄養価の面で言えば昆虫食はかなり優秀です。

豚肉の量の半分のゴキブリを食べれば、カロリーは同程度、たんぱく質は1.5倍摂取することができるんです。

これはもう、食糧危機の未来において、食べない選択肢はないはずです。

まとめ

そろそろゴキブリに対して愛情が沸いてくるころではないですか?

もっとゴキブリを間近で見たい、ふれあいたいと思う方は、『ゴキブリとのふれあい展』なるものが、動物園や昆虫館などで開催されていることがあります。

特に夏休みなどは、小学生を狙ってそういったイベントが盛りだくさんですので、近場の昆虫館や動物園を覗いてみてはいかがでしょうか。

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