一般的に歌が苦手な人を指す「音痴」の正式名称は「先天的音楽機能不全」と言います。
音に対して感覚が鈍く、特に歌唱能力が劣ることを指します。
音楽教育の分野では「調子外れ」という用語が使われることもある。
本人が自覚している場合もありますが、他人に指摘されないと分からない場合もあります。
ちなみに「音痴」を英語で言うと、「tone deaf」「tone deafness」、または「bad singer」 という呼び方をします。
音痴の系統
音痴にもいくつか系統があり、
⇒声量が調整出来ない。
⇒リズムが合わせれない、調整出来ない。
⇒特定の音域を出せない。
⇒音程の維持が出来ない。
などが挙げられ、これらを総称して音痴と呼びます。
人前で歌うことの苦手意識が強く、実際はそうではないのに、自ら音痴と自覚している方も実は結構多いです。
さらに、具体的な音痴の仕組みは大きく2種類に分けられます。
耳音痴、運動性によるモノ
耳で聞き取っている音程や音階は合っているが、発生する際の音程がずれてしまうパターン。
発生時の喉の運動や筋肉の収縮、呼吸の乱れが原因。
ただ、聞き取っている音階は正しいため、ボイストレーニングで矯正することは難しくない。
喉音痴、感受性によるモノ
こちらは、正しい音程、音階を聞き取れていないパターン。
音痴と呼ばれる人の9割以上はこちらの喉音痴と言われている。
音痴と呼ばれる人の9割以上はこちらの喉音痴と言われている。
本人がずれている音程を認識出来ていないため、矯正はやや難易度が上がる。
原因としては、正しい音階を聞く機会が少なかったことが多く見受けられる。
また、先天的な大脳異常で音階を再現出来ないパターンもあるが稀である。
派生語としての〇〇音痴
音楽以外の分野で「音痴」という言葉を使ったモノでは、方向音痴、運動音痴、外交音痴、機械音痴、味音痴、などがある。
派生語ではないですが、「音痴」以外のいくつかの正式名称に関する以下の記事も参照下さい。
見たことあるけど名前がわからないもの。音痴や立ちくらみにも正式名称があるって本当?
「見たことあるけど名前がわからないもの」ってありますよね?また「アレの正式名称ってそういう名前なの!?」というモノも集めました。飲み会のちょっとした小ネタに使えますよ。 見たことあるけど名前がわからないものピクトさん絵文字を意味するピクトグ...
また、声に関する症状で一般的にどもりと呼ばれる「吃音症(きつおんしょう)」という症状もあります。
こちらは別記事でまとめていますので参照下さい。
「どもり」の正式名称と、ある営業マンの話。
世間一般的に「どもり」と呼ばれる症状の正式名称は、吃音症(きつおんしょう)と言います。英語では Stuttering 。 言葉が円滑に話せない疾病・障害の事で、「声を発した時に、言葉が連続して発せられる」「一時的に無音状態が続く」といった...
すぐトライ出来る音痴の改善方法
音痴の改善方法にも色々ありますが、すぐトライ出来るモノとしては「大きな声で歌うこと」です。
『えっ、それだけ!?そもそも歌うのが苦手だから大きな声でとか無理なんだけど…』
と思うかもしれませんが、しっかり息を吸いお腹から声を出すことを意識して歌うだけでも、声帯を安定させることが出来、音程もある程度安定します。
まずは一度やってみて下さい。
また、音程を出せるピアノやハーモニカなどの楽器があれば、出した音に合わせて訓練する方法や、自分の声を録音して上記を踏まえ修正する方法などもあります。
まとめ
筆者も最初は歌うことが好きではなく、カラオケに行くのが苦手でした。
ただもともと声量だけはあったので、「大きな声で歌ってみる」というきっかけから克服するから事ができました。
今ではカラオケが大好きです。
大きな声で歌うことは、ストレス発散にもなるので、悩んでいる方にもおススメです。
今では一人カラオケが出来るお店も増えているので、環境としては良いのではないでしょうか。
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