電話のダイヤルボタンにある「*」や「#」という記号や、文中などでよく見る「※」という記号。
意味や正式名称って知ってますか?
改めて聞かれると「ん?なんだっけ?」「名称はわかるけど意味は知らないなぁ」という方、結構多いのではないでしょうか。
早速ですが、3つの記号「* # ※」の正式名称や呼び方(通称)、由来や意味について見ていきましょう。
「*」という記号について
「*」の正式名称と由来
正式名称は「アステリスク」です。
一般的には、アスタリスク、アステリスク、アスターなどと呼ばれ、
英語だと「asterisk」、「star」。
ラテン語経由の古代ギリシャ語で「小さい星」という言葉が由来で、日本だと「星号、星印、アスタ」とも呼ばれる。
基本、6本の放射線で表記されるが、5本や8本で表記されることもある。
(※以下の画像参照)
「*」の意味や使われ方
「*」の意味は、使うシーンにおいていくつかあります。
◆文中などで使われる場合
「脚注、参照、疑義」を表す際に用います。
◆コンピューターの分野において
プログラミング言語などで乗算を表す「×」の代用で使われたり、オペレーティングシステムなどで、任意の文字列を表す際に使われたりします。
記号には他にもたくさんの種類がありますが、メールアドレスやアカウントなどで使う「@」も有名ですよね。
アットマーク@についての詳細は以下をご参照下さい。
「#」という記号について
「#」の正式名称と由来
正式名称は「番号記号」、もしくは「ナンバーサイン(number sign)」です。
通称ではナンバー、スクエア、井桁(いげた)と呼んだり、
ツイッター(Twitter)やインスタグラム(Instagram)といったSNSにおいては、ハッシュ、ハッシュタグ、ハッシュマーク(hash tag、hash mark) と呼びます。
記号の由来は、古代ローマで重さの記号として使われていた lb(ポンド) で、これに横棒を引いたものが手書きのためだんだんと崩れていき、現在の#になったと言われています。
「#」と「♯」の違い
かなり多くの方が混同していると思うのですが、「#」と「♯」は別の記号です。
「#」をシャープと呼んでしまいがちですが、シャープの記号は「♯」が正解。
形の違いを簡単に言うと、
【ナンバー #】
縦棒2本が斜め(右上がり)、横棒2本は水平。
(※下記画像の左側)
【シャープ ♯】
縦棒2本は垂直、横棒2本は斜め(右上がり)。
(※下記画像の右側)
小さい文字だとじっくり見ないと区別が付かないですよね。
意味の違いなどについては、以下の記事を参照下さい。
「#」の意味や使われ方
番号を示す数字の前に置く記号ですが、日本では「№、No.」を用いることの方が多いです。
コンピュータプログラムでは、UNIXのシェルスクリプトやPerlにおいて、コメント用の記号などとして用いられている。
前述の通り、アメリカで質量のポンドを表す時に使い、その場合「パウンド」と読みます。
「※」という記号について
「※」の正式名称と由来
正式名称は米印(こめじるし)と呼ばれ、文字通り漢字の「米」に似ていることが名前の由来です。
海外の方から「ライスシンボル」と呼ばれることもあります。
「※」の意味や使われ方
使い方として、文中の注釈や章末の説明文を入れる際に、本文と区別するために使用します。
ロゴやマークとして「※」を使うお米屋さんや、お米が原料である日本酒の酒蔵での使用例もあります。
前者2つの「* #」と違い、パソコンのキーボード上には「※」という記号がありません。
変換する際は「こめ」と入力すると変換候補に出てきます。
「きごう」と入力しても出ますが、こめの方が圧倒的に早いです。
最後に
形が似ている「♯」「*」「※」の3つの記号でしたが、それぞれ明確に使い方が違いましたね。
文中で軽くふれましたが、記号は他にも多くあります。
「ビックリマーク !」や「はてなマーク ?」、またこれを2つ並べた「!?」や「?!」、これらの記号も良く見ますよね。
ご興味あればこちらも覗いていって下さい。
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