夏の風物詩ともいうべき「流しそうめん」。
冒頭から唐突ですが、「流しそうめん」と「そうめん流し」の違いって知ってますか?
実は、「そうめん流し」という単語を筆者は先日初めて知りました。
地域によって呼び方が違うのかな、くらいに思い調べてみると、呼び方以外にも違いがあってちょっとびっくり!
本記事では「流しそうめん」と「そうめん流し」の違いを紹介します。
形式は2種類あった!
竹をつなぎ上から下へ流すスタイル
半分に割った竹を何本もつなげて、上流から水と一緒にそうめんを流し、すくって食べる形式。全国的にもこの形式が一般的。
東北出身の筆者が知っているスタイルもこの形。
夏を感じるイベント的な感じでした。
起源
起源は昭和30年、宮崎県高千穂町(諸説あり)。
高千穂駐在の新聞記者が、野外でそうめんを湯がき、冷水にさらして食したことに端を発する。
商用として扱われる前に、同様の形式自体が生まれたのは、江戸時代にまで遡るという文献もある。
呼び方
「流しそうめん」と呼ぶのが一般的だが、地域により変わる場合があり、同じ形式でも西日本では「そうめん流し」と呼ぶこともある。
容器などで回転させるスタイル
「そうめん流し」は、ドーナツ状(円環)の容器で水を循環させ、そこに流したそうめんをすくって食べる形式。
起源
鹿児島県指宿市の唐船峡。
唐船峡の清水はなんと1日10万トンも湧出!それに着眼し、昭和37年に観光アピールとしてそうめん流しが始まった。
ちなみに唐船峡の湧水は「平成の名水百選」に選出されている。
呼び方
この形式は「そうめん流し」と呼ばれる。
起源でもある鹿児島県の界隈では、同形式にて提供している飲食店も多数ある。
流しそうめんのギネス記録
2016年8月27日、奈良県御所市の金剛山の麓にて3317.7mを達成。
市民は歓喜の渦に包まれたとか包まれなかったとか。
おしまいに
軽い気持ちで調べたのですが、そのルーツなどが意外と深いことを知りました。
家庭で楽しめる流しそうめん機も売ってますが、「流す型」と「回転型」確かに2種類ありますね。
もはや家庭用なのかわかりませんが、20万円以上するキットもあり驚きました…
「そもそも、なんでそうめんを流すのか?」という声もありますが、現代のように冷蔵庫などが無い時代の古き良き習わしを、「風情を楽しむ」ということでよいのではないでしょうか?
東京近郊で流しそうめんを体験したい場合は下記を参照下さい。

ちなみに「素麺という珍しい苗字」「そうめんとひやむぎの違い」、
こちらも是非読んでみて下さい。


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