ヤモリやクモの悲痛な叫び!「ボクたちを殺さないで!実はあなたの味方です!」

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私たちの身の回りや体の中には、私たちを陰ながら助けてくれる生物たちがひそかに生きていて、私たちは彼らのおかげで今の生活を営むことができています。

よく知らない彼らのうちの一種が絶滅してしまうことで、もしかすると人間のあたりまえの生活が脅かされてしまうことだってあるのかもしれません。

ここでは、身の回りに棲息する生き物で、私たちを陰ながら支えてくれている者たちの一部を紹介します。

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ハエトリグモ

【蜘蛛界のマスコット,ハンティングレベル1,萌え系】

家の中にいる代表的な蜘蛛と言えば、このハエトリグモです。

蜘蛛の巣を張らないし、咬みついたりもしないし、向かってきたりもしません。
とても控えめで、もっとも害のない我々の友人と言えるでしょう。

私たちが知らない家の隅でこっそり悪さを企んでいる小さい害虫たちを狩ってくれる、細かいところまで手の届く掃除屋さんです。

大きくても1cm前後で出没インパクトもほとんどありませんので、安心して放置できる存在です。
できるだけ、共存していきましょう。

彼らを追い出してしまえば、「なんだかこのごろ痒いわ・・・」ということが増えてくるかもしれません。

ヤモリ

【爬虫類界のゆるキャラ,ハンティングレベル2,萌え系】

ヤモリの顔を正面から見たことがありますか?

トカゲやヘビと聞くと、テカテカした鱗や尖ったキバなどを連想し近寄りがたい印象で捉えてしまいがちですが、ヤモリは違います。
咬んでも痛くない程度のちっちゃな歯と、くりっとしたつぶらな瞳。カエルのようにベタベタしてないし、頭がでかくてベビーフェイス。

まるで、ポケモンのヒトカゲそのまま、といった風貌なんです。
しかも、ポケモンのように悪(害虫)をやっつけてくれる正義の味方です。

蛾や蚊、ハエ、小さいゴキブリなどを狩ってくれます。
爬虫類が苦手で近づくこともイヤという方、一度思い切ってヤモリを捕まえて正面からご対面してみてください。大なり小なり、『萌え』を感じることは間違いないでしょう。

咬みついても痛くないですが、顎が強いわけじゃないので、わざと咬みつかせるのは彼らには負担です。
ご対面を果たしたら、そっと放してあげましょう(家の中に)。
一つ屋根の下で数匹と同居、が理想的です。

ちなみに、ヤモリの中でも「白いヤモリ」に遭遇したことはあるでしょうか?
「縁起が良い」とも言われる白いヤモリについては、以下の記事にて詳しくまとめています。

白いヤモリは縁起が良い?縁起が良いと言われる所以とは?
温かくなってくると、草花がたくさん育って緑がにぎやかになりますね。 それとともに虫もたくさん現れ、またそれを追ってたくさんの捕食者たちも顔を見せます。 様々な捕食者がいますが、その中で今回は『ヤモリ』についてお伝えしましょう。 ヤモリは家の...

ゲジゲジ

【百足界の忍者,ハンティンレベル3,キモ系】

これは…キモイです。
同居はできれば遠慮したいのだけれど、彼らはなかなか優秀なハンターなんです。

姿かたちの似ているムカデは人を咬みますので、毒虫という悪いイメージを持ってしまいますが、ゲジゲジはそうではありません。
ムカデと同等と見ている人が多いので、悪いイメージを持たれている場合がほとんどでしょうが、人を咬むことはありません。

かなり俊敏に動き、運動能力が非常に高く、羽がないくせにそのジャンプ力で飛行する虫まで捉えてしまうのです。
同居するのが無理であっても、殺さないでください。
ちょっと持ち場を変えてもらって、ベランダ担当ぐらいにしておきましょう。

アシダカグモ

【蜘蛛界のターミネーター,ハンティングレベル5,恐怖系】

日本にいる最大の蜘蛛で、一部ではアシダカ軍曹と呼ばれて畏怖の対象となっています。
その姿はかなりの強面で相当なインパクトを周囲に放っていますので、人は恐怖を覚え、戦慄が走ります。

種類によっては、体に髑髏マークを背負っていますので余計に恐ろしさが増しますが、彼らは毒もなく、人に咬みつきもしません。
恐ろしい姿ですが、決して殺してはいけません。追い出してもいけません。ドアを開けた隙にたまたま家に入りこんだのならともかく、彼らが家の中に常駐しているということは、少なくとも数十匹、時には3桁ものゴキブリが家にいるということなんです。

ヤモリもゴキブリを捕食しますが、一匹捕まえればお食事タイムです。
でも、軍曹は食欲より狩猟欲の方が強く、目についた敵は皆殺しにしてからお食事タイムです。
また、ゴキブリと生活圏が同じでともに夜行性ですので、ゴキブリのコロニーに侵入できれば、敵を一掃できるのです。

ゴキブリを殲滅するツールとしては最強ですね。
餌がなくなれば、軍曹は役目を終え勝手に新しい戦地へと旅立ちます。

早く旅立ってほしければ、やるべきことと言えば掃除ぐらいです。
もし人間の生活圏へ現れたとしたら絶対殺虫剤は使わず、早く持ち場へ戻っていただけるように誘導しましょう。

戦果を期待し、敬礼をもって送り出しましょう。

まとめ

世の中には2種類の生き物がいます。
『殺して良い生き物』『殺しちゃダメな生き物』利己的ではありますが、人間は敵なら殺していいという論理を持っています。

これはまだ理解できますが、勝手なのはイヤなら味方でも殺していいという論理。
更に謎なのは、『可愛ければ』、『頭が良ければ』それを保護し、その行動に反対する者を非難します。
イルカは可愛いから人類の友達で、牛や豚はただの肉として量産。
虫は気持ち悪いから、とりあえずすべて殺虫。大多数が同じ意見であればそれが正しいとされるのが人間の世界ですが、相手の一面しか見ないで決めてしまうのは余りにも高等生物としてのレベルが低いと思いませんか?

何を可愛いと思うのか、何を大切に思うのか、何がイヤなのか、そして何を食べるのかは、人によって違うのです。

『殺して良い生き物』=人に害をなすもの・食糧『殺しちゃダメな生き物』=人に益をなすものこの方がわかりやすいですよね。
あなたは爬虫類が嫌いですか?もしかして虫も嫌いですか?相手をよく知って、その上でどうすべきなのかを、今一度考えてみてください。

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