夏が近付くと楽しみも増えますが、熱中症に気を付けなければなりません。
テレビのコマーシャルや広告でも熱中症予防を呼びかけることが多くなりましたが、皆さんは熱中症の症状についてご存知でしょうか。
熱中症の症状には熱、吐き気、寒気などが挙げられますが、症状によって対処方法も異なります。
また、熱中症が疑われる症状が現れた時には、症状によってどれくらい深刻な状態なのかもわかります。
そこで、今回は熱中症の症状の種類や症状に合わせた対処法についてお話します。
熱中症の症状の種類
長時間暑い場所にいたり、炎天下の中で運動をしているとなりやすいと思われている熱中症ですが、通勤中や日常生活を送る中でも熱中症になることがあります。
そのため、熱中症は誰でもかかるリスクがあるものと言えます。
誰でも熱中症になる危険があるからこそ、早めに対処するためにも熱中症の症状を覚えておくといいでしょう。
熱中症の症状には様々な種類があります。
まず、めまいや立ちくらみといった熱失神と呼ばれる症状があります。
次に、筋肉痛のような痛みやこむら返りといった熱けいれんと呼ばれる症状があります。
熱失神と熱けいれんは熱中症の初期段階で現れる症状です。
そして、熱中症の中期段階になると、頭痛、吐き気、虚脱感といった熱疲労と呼ばれる症状が現れます。
更に熱中症で深刻な状態になると、意識障害や高熱といった症状が現れます。
熱中症の症状に合わせた対処法
熱中症の症状が現れたら、早めに対処をすることで状態が深刻化することを防ぐことができます。
まずは、涼しい場所への移動
熱中症の初期段階の症状が現れた時には、まずは涼しい場所に移動することが大切です。
屋外にいる場合は、木陰など直射日光が当たらず、風通しのいい場所に移動するようにしましょう。
次に、衣服の風通しを良くし体を冷やす
次に、風通しを良くするために衣服を緩めるようにします。
ベルトやネクタイなどは体を圧迫しますから、緩めたり外したりするようにして、できるだけ体を楽な状態にしましょう。
そして、衣服を緩めたら体を冷やすようにします。
冷やす場所は首、脇の下、足の付け根といった大きい動脈が通っている部分を冷やすと効果的です。
保冷剤で冷やすことが効果的ですが、保冷剤がその場にない場合は冷たい水で濡らしたタオルでも対処できます。
最後に、水分補給
最後に、水分補給も必要です。
ただし、水分補給といっても水を飲めばいいわけではありません。
熱中症になると体から汗が出て、塩分も一緒に出てしまっている場合も多いので、水分補給をする時には塩分が含まれているものを選ぶのがベストです。
ですので、水よりはスポーツドリンクや経口補水液といったもので水分補給をするようにしましょう。
すべて自己対処で何とかなるわけじゃない!こんな時はすぐに病院へ
熱中症の初期段階ならば、早めに応急処置をすることで回復も見込めます。
しかし、頭痛や吐き気、寒気といった症状は熱中症の症状の中でも深刻な状態で現れるものなので、吐き気や寒気が起こっている場合はすぐに医療機関を受診するようにしましょう。
また、初期段階の症状でも応急処置をしても回復しないようならば、より深刻な状態に陥る前に受診をすることをおすすめします。
まとめ
熱中症には、症状の段階によって異なる症状が現れます。
まず初期段階では、めまいや立ちくらみ、筋肉痛のような痛みやこむら返りなどの症状が現れます。
そして、中期段階になると、頭痛、吐き気、虚脱感といった症状が現れます。
更に深刻な状態になると、意識障害や高熱といった症状が現れます。
初期段階の症状ならば、涼しい場所で休んだり、体を冷やしたり、水分補給をしたりするなどの対処で回復が見込めます。
しかし、寒気や吐き気を感じているようでしたら熱中症が深刻化していますから、自己対処だけでなく、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。
コメント