世の中には色々な苗字の方がいます。
本記事ではその中でも特に珍しい苗字(名字)、変わった苗字を紹介します。
例えば「薬袋、一番合戦、勘解由小路、鰻…」
その珍しさもそうですが、読み方も「え?何て読むの?」となる変わった苗字ばかり。
一般的に苗字・名字と言えば、
「佐藤、鈴木、高橋、田中、伊藤、渡辺、山本、中村、小林、加藤…」
などが、人数も多くすぐ思いつきますよね。
ちなみに上記の順番は、日本全国で多い順です(1位→10位)。
世界的に見ても日本は苗字の数が非常に多く、その数なんと漢字で約11万5千種、読みで約17万種もあるんだとか。
さて、前置きはこの辺にして以下より見ていきましょう。
「漢字一文字」の珍しい苗字
鰻
「うなぎ」
全国でおよそ20人。
鹿児島県指宿地域などに少数確認されている。
薩摩の名族である中臣鎌足が、天智天皇より賜ったことに始まる氏(藤原氏)隆家流菊池氏族。
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「漢字二文字」の珍しい苗字
夜桜
「よざくら、よさくら」
全国におよそ10人。
夜桜がとても綺麗だったことから起こったとされる。
長野県に一世帯のみ確認されている。
塩味
「しおみ」
全国におよそ180人。
埼玉県朝霞市にて確認。「潮の流れをみる」ことが語源とされる。
苗字の話からそれますが、「塩」には賞味期限がないとされています。
以下の記事もよければ参照下さい。
![](https://junglewood.xyz/wp-content/uploads/2019/01/deb96248949d3226e285e1b5b95bc1ef.jpg)
御縁
「みえにし」
全国におよそ10人。
大阪府にある苗字。レアです。
四季
「しき」
全国におよそ20人。
「式」や「志貴」に関連があるとみられ、岐阜・埼玉・三重県にて確認されています。
醤油
「しょうゆ」
全国におよそ20人。
千葉県千葉市花見川区にて確認。
早朝
「はやあさ」
全国におよそ40人。
兵庫県、徳島県にて確認。
なんだか爽やかな苗字ですよね。
結縁
「けちえん、けつえん」
全国におよそ60人。
発祥は岡山県南東部の備前と言われる。 岡山・兵庫県にて確認。
雲母
「きらら」
全国でおよそ60人。
吉良、雲英(きら)と語源は一緒で、特に近年は静岡県に多くみられるが、特に小笠郡菊川町吉沢に集中している。
北海道にもみられる。 鉱石の雲母(うんも)が産地で、きらきらと光ることから名前がついた。
辺銀
「ぺんぎん」
渡来人による帰化名字で、沖縄県にて確認されているそう。
屏風
「びょうぶ」
全国におよそ20人。
奈良県がルーツと言われ、島根県大田市や鹿児島県曽於郡大崎町にて少数確認。
薬袋(御薬袋)
「みない」
全国でおよそ30人。
甲斐国巨摩郡薬袋村(現在の山梨県)が起源。
兵庫県、東京都などで確認。 「御薬袋」という苗字もあり「みない」と読む、ルーツは一緒とされる。
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芥生
「あざみ」
全国におよそ50人。
横浜市にあるあざみ野に由来する説や、浅見・阿佐美という苗字からの派生とされる説などがある。
神奈川県特有の苗字でもある。
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煙草
「たばこ、えんそう、えんぐさ」
全国におよそ110人。
煙草を扱っていた職業から由来すると言われています。
埼玉県特有の苗字でもある。
![](https://junglewood.xyz/wp-content/uploads/2019/02/3c1e8822bf9981d15bbe28a5503f8f82-e1550582259746.png)
「漢字三文字」の珍しい苗字
小鳥遊
「たかなし」
全国におよそ30人。
高梨から変化した苗字。信濃国高井郡高梨邑の領主であった高梨盛光が、長男に高梨、次男に鳥楽(たかなし)、三男に小鳥遊、四男に仁科の姓を与えた。
「小鳥が遊ぶ=天敵である鷹がいない」という説がある。
多母髪
「たぼがみ」
全国におよそ30人。
兵庫県、埼玉県にて確認。
猫屋敷
「ねこやしき」
全国におよそ20人。
伝統的な名字であり、現岩手県南東部と北西部を除く地域である陸中発祥ともいわれている。 近年、岩手県、北海道にて確認。
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卍山下
「まんじやました、まんざんか」
全国でおよそ10人。
起源は大分県別府市の僧侶より。
「卍」という漢字を用いる唯一の苗字。
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宇留鷲
「うるわし」
全国におよそ40人。
現在の茨城県である常陸発祥の苗字で、現在も宇留鷲さんのほとんどが同県に在住。
他にもある茨城県特有の苗字(名字)は以下の記事を参照下さい。
![](https://junglewood.xyz/wp-content/uploads/2019/02/00f362373abc0b32b5aec8237137057a.jpg)
「漢字四文字」の珍しい苗字
八月一日
「ほず(づ)み、はっさく、やぶみ」
全国には約80人。
穂積氏の異形で、旧暦8月1日に実る稲の穂を摘み贈る風習が語源だそうです。
群馬県に特に多い。
四月一日
読み方は「わたぬき」。
全国で約10人しかいない激レアな苗字です。
「綿貫」と語源が一緒で、桓武天皇の子孫で「平」の姓を賜った家系である平氏千葉氏族。
熊本県・宮崎県にいらっしゃるんだとか。
一番合戦
「いちまかせ、いちばかせ、いちばんがせ、いちばんかせ、いちばんがっせん、いまかい」
全国におよそ30人。
佐賀県がルーツで、後鳥羽上皇がこの地で賊に襲われ、一番合戦があったとされる。
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「漢字五文字」の珍しい苗字
勘解由小路
「かでのこうじ」
全国でおよそ10人。
山口県にて確認。 勘解由小路は京都の小路の名称で、勘解由使庁の所在地からきている。
ここに屋敷を構え地名を称号したとされている。
また、漢字5文字の苗字(苗字)は、現存する苗字で最長とされる。
最後のまとめ
他にもまだまだ変わった苗字はありますが、その中の一部の紹介でした。
この機会に、自分の苗字のルーツなどを探ってみるのも面白いですよ。
「先祖にこんな人がいたかも!?」といった、意外なルーツが見つかるかもしれませんね。
鰻さん以外の「漢字一文字の珍しい苗字」をもっと知りたい方は、以下をぜひ。
![](https://junglewood.xyz/wp-content/uploads/2018/12/acc42e5c0aca07dbd9de7f00edcae168-e1618637665263.png)
また、全国47都道府県にもそれぞれ特有といいますか独特な苗字が存在します。
こちらも参考にして下さい。
![](https://junglewood.xyz/wp-content/uploads/2017/12/d8bf179f67e49fc1f4420a88601933f6-e1548507845298.png)
(参考資料:名字由来net)
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